2015年5月21日木曜日

富士山より登れそう?!マレーシア世界遺産「キナバル山」4,000メートル級を制覇せよ!


マレーシアのボルネオ島にそびえる標高4,095メートルのキナバル山。

富士山よりも300メートル高い東南アジア最高峰の山は、多彩な自然環境と数多くの固有種の植物が見られることから、世界自然遺産に登録されています。 キナバル山は世界の4千メートル級の山の中でも比較的登りやすいといわれ、世界各地から多くの人が訪れ山頂を目指します。

「登りやすい」といわれる秘密を、富士山と比較しながら探ってみましょう。

キナバル登山の魅力と詳しくはこちらから!→
東南アジア最高峰!マレーシアの世界遺産「キナバル山」登山に挑戦しよう!








■ポーターを雇ってラクラク!?からだ1つで登山ができる


富士山の5合目から山頂までの標高差が約1,471メートル。それに対してキナバル山は、登山ゲートから山頂まで約2,230メートルあります。富士山よりも高く標高差もあるキナバル山なのに、なぜ登りやすい?といわれるのでしょうか。

その1つが、ポーター(荷物持ち)サービス。標高が高くなれば、空気も薄くなり体も荷物も重く感じてきます。キナバル山ではガイドの他にポーターも雇うことができるので、かだら1つで登山ができるので、負担もかなり楽になります。

*不要な荷物を公園本部のレセプションに預けることもできます。
*ポーターは登山ゲートから中腹山小屋までの往復、荷物は10Kgまで。当日申し込み制。




■とっても嬉しい!約1キロ毎にある避難小屋とトイレでストレスフリー


登山中の悩みの1つといえばトイレ事情。夏の富士登山のピーク時ともなれば、トイレ待ちの行列は最早風物詩ともいえるでしょう。ですが、「トイレが気になるから」という理由で、登山を諦める女性も多いのではないでしょうか。

キナバル山トレッキングは、登山ゲートから山小屋までの約6キロメートルの間を、約1キロメートルごとに避難小屋とトイレ、水場が設置されています。避難小屋のベンチでザックを降ろして休憩をすれば、エサにありつこうと森のリスたちが集まってきて、登山の疲れを癒してくれます。

適度に休憩しながら自分のペースでゆっくり登れる、そしてトイレの心配が不要なのも、キナバル山が「登りやすい」といわれる由縁なのかもしれませんね。

*リスにエサはあげないでください。
*避難小屋の水は飲水可といわれていますが、飲まない方が良いでしょう。




■熱帯雨林の珍しい植物、そして森林限界が高く自然を楽しめる


富士山の森林限界の位置は、標高2,400~2,500メートル。その後は雲や下界を眼下に見下ろす景色は良いものの、周りは岩と砂だらけの世界。大小の岩石と砂礫(されき)の道を延々と歩くことになります。また木々が無いと風を遮るものがないので、風が体を直撃し体力も奪われやすくなります。

キナバル山は緯度が低く赤道近くにあるため、標高3,000メートルを越えても森林限界になりません。低地熱帯林から高地熱帯林、熱帯山地林、亜高山帯と標高が高くなるにつれ変わりゆく自然環境には、なんと5,000種を超すさまざまな植物が生育しています。

見所は固有種を含めおよそ1,000種類はあるといわれているランに、食中植物のウツボカズラなどの珍しい植物達。移り変わりゆく景色と熱帯雨林の植物を眺めつつ、木々は風からも守ってくれる登山ルートは、精神力も体力も温存できるはずです。




■入山者数はなんと135人前後!?渋滞知らずのマイペース


夏の富士山といえば、登山道の大渋滞はもはや風物詩といえるほど。1日の登山者数も日本1といえるほどに人気を見せる一方で、ペース配分が思い通りにならないのも悩みの種ではないでしょうか。

キナバル山の場合、1日の登山客数はたったの135人前後に制限されているため自分のペースで登山ができます。1つの山に1日135人(ガイドやポーター除く)しか登れないなんて、かなり贅沢な登山ですね!

*登山スケジュールは一般的に山小屋に1泊し、翌朝山頂を目指します。従って一斉に出発するため、山小屋~チェックポイントまでは多少渋滞します。




■まるでホテル!のような山小屋でパワーチャージ!


「ゲートの開閉時間内に出発して戻ってる」という制約があるため、日帰りは厳しいキナバル登山。ほとんどの人は標高3,250~3,230メートル付近にある、ラバンラタレストハウス(Laban Rata Resthouse )を中心とした複数の山小屋に1泊し、翌早朝に山頂から見る朝日を目指します。

キナバル山にある山小屋は、どれも山小屋とは思えないほど快適でふかふかのベットが用意され、その日の疲れもばっちり癒やせます。また1泊目のランチボックスにビュフェ形式のディナー、2泊目登頂前の軽食に山頂から戻ってきて朝食。

そして下山後のバルサムカフェでランチと、豪華な食事が5食も付いているので、行動食以外の食料が不要なのも荷物が減るので嬉しいポイントです。快適な環境とたくさんの料理は、標高4,095メートルの山頂から見る朝日へのチャレンジを後押ししてくれますね。

*トイレ・シャワーは共同、部屋はドミトリー形式です。
*温水シャワーは電力不足で止まる場合があります。
*バスタオルはレンタルが可能です。
*ビュッフェ時間帯は飲み物も提供されます。高山病予防に水分をたくさん摂取しましょう。



■とはいえ富士山より高いキナバル山。万全の準備をして出かけよう!


いかがでしょうか。

キナバル山は登山道も整備され、ロープワーク等の特別な技術も必要としないのも「登りやすさ」の一因といえるでしょう。ですが、富士山より高く標高差もあるので、まったくの登山初心者には厳しい山となります。日本でしっかりとした準備と装備、経験を整えて、日本では見ることのできない標高4,000メートルからの景色を目指してみてください。

■アクセス
ムルデカ広場前バス停からラナウ行きのミニバスに乗り、キナバル公園前で下車。
1時間30分~2時間程度。

*入園料や宿の予約についてはMEMOの「Kinabalu Park(公式サイト・英語)」を参照してください。

*登山の様子は
[たびねす]東南アジア最高峰!マレーシアの世界遺産「キナバル山」登山に挑戦しよう!」を。
また[たびねす]咲き揃うランに温泉!キナバル山周辺でマレーシアの世界遺産を味わおう!で、ボタニックガーデンや世界遺産の温泉を紹介しています〜

[たびねす]咲き揃うランに温泉!キナバル山周辺でマレーシアの世界遺産を味わおう!




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