2012年12月8日土曜日

世界遺産検定最後のあがき


こんにちわ!まさみんです。
明日です明日。昨日模試受けてきましたが、ボロボロでした。やばいです。
ネタ的にはつまらないですが、世界遺産の基礎を勉強してここに纏めます。

あーたーすけーてー

■世界遺産年表

世界遺産の基礎に出てくるキーワードを年表にしました

1931 アテネ憲章 (保存・修復の基本的な考え方を示す:近代技術・材料OK)
1945 ユネスコ 設立
1948 IUCN 設立 (スイス自然保護連盟などの呼びかけにより)
1954 ハーグ条約 第1議定書 (武力紛争の際の保護に関する)
1956 ICCROM 設立
1964 ヴェネツィア憲章(修復には当時の工法と材料をなるべく使う)
1965 ICOMOS 設立 (ヴェネツィア憲章より)
法隆寺地域の仏教建造物 1993

1971 人間と生物圏計画(MAB計画)
1972 世界遺産条約が採択 (第17回ユネスコ総会にて)
1972 人間環境宣言 
         (ストックホルムにて、国際連合人間環境会議)
1973 アメリカ合衆国が最初に世界遺産条約を批准
1975 締約国数が20か国に達し、世界遺産条約が発効
1976 世界遺産委員会設立
1977 「世界遺産条約履行の為の作業指針」が採択
1978 最初の世界遺産12件が世界遺産リストに記載

1992 「文化的景観」が採択 (第16回世界遺産委員会)
屋久島 1993
1992 日本が世界遺産条約の受託書をユネスコに寄託
1992 世界遺産委員会事務局(世界遺産センター)設立
1993 日本が世界遺産保有国となる
      (文化遺産2件 世界遺産2件)

1994 「奈良文書」が採択 (真正性に関する奈良会議)
1994 「グローバル・ストラテジー」採択
        (第18回世界遺産委員会)
1999 ハーグ条約 第2議定書(平時保護の義務付)
2005 第6回世界遺産委員会特別会合にて「作業指針」が改定、登録基準が纏められた



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■世界遺産条約

【概要】

・世界遺産条約は8章に分けられる、全38条からなる
 ・文化遺産や自然遺産の定義
 ・世界遺産リストと危機遺産りすとの作成
 ・世界遺産委員会や、世界遺産基金の設立
 ・遺産保護の為の国内機関の設立や立法、行政措置の思考、国際援助等

【世界遺産条約のポイント】

・文化遺産と自然遺産をひとつの条約で保護
 ・世界遺産の保護、保全の第一義的な義務と責任は締結国にある
 ・国際社会全体の義務として、遺産の保護、保全に協力すべきと書かれてある
 ・教育、広報活動の重要性
 ・世界遺産に社会生活の中で、機能、役割を与えるべき


■世界遺産の定義

【文化遺産】

人類の歴史が生み出した記念物や建造物郡、文化的景観等
登録基準(i)~(Vi) から1つ以上

【自然遺産】

地球の生成や動植物の進化を示す、地形や景観、生態系等
登録基準(Vii)~(X) から1つ以上

【複合遺産】

文化遺産と自然遺産、両方の価値を備えているもの
登録基準(i)~(Vi) から1つ以上と、(Vii)~(X) から1つ以上を認められている文献

【危機遺産】

「危機にさらされている世界遺産リスト」に登録されている遺産のこと

危機遺産に登録する事ができるのは、
  ・重大かつ明確な危機にさらされている
  ・保全の為に大規模な作業が必要
  ・世界遺産条約い基づく援助がその遺産に対し要請された

危機遺産に登録されると
  ・遺産保有国は世界遺産委員会協力の下、保全計画の作成と実行が求められる
  ・世界遺産基金の活用ができる
  ・世界遺産センターや各国の政府、民間期間等から財政的、技術的援助を受ける事ができる

世界遺産リストから抹消される場合もある
 世界遺産の普遍的な価値が損なわれたと判断された場合、抹消される
 
<登録抹消された世界遺産>
  2007 「アラビアオリックスの保護地区」 オマーン国
  2009 「ドレスデン・エルベ渓谷」ドイツ連邦共和国

【負の遺産】

近現代の戦争や紛争、人種差別等、人類が犯した過ちを記憶にとどめ教訓とする遺産
ビキニ環礁-核実験場となった海
(でも)世界遺産条約では定義されていない

<負の遺産>
「広島平和記念碑(原爆ドーム)」日本国
「アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)」ポーランド共和国
「ビキニ環礁-核実験場となった海」マーシャル諸島共和国


■世界遺産登録基準


(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠
  (⇒人類の化石遺跡はこちらに含まれる)
(4) 類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
(5) ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。
(6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と、直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。
 (⇒負の遺産はこの基準だけでも良いと暗黙の了解がある)
(7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
(8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには、生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
 (⇒動植物の化石はこちらに含まれる)
(9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において、進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
(10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。 


■世界遺産あれこれ


敦煌の莫高窟
★登録基準(i)~(Vi) の全てを満たす文化遺産
 「ヴェネツィアとその潟」イタリア共和国
 「敦煌の莫高窟」中華人民共和国

★7項目を満た複合遺産
 「泰山」中華人民共和国 (i)~(Vii)
 「タスマニア原生地帯」 オーストラリア連邦 (iii)(iV)(Vi)(Vii)(Viii)(iX)(X)

★登録基準(i)のみで登録されている文化遺産
 「タージ・マハル」インド
ブレア・ビヒア寺院
「シドニー・オペラハウス」オーストラリア連邦
 「ブレア・ビヒア寺院」カンボジア王国

★最初に文化的景観が認められた遺産
 「トンガリロ国立公園」ニュージーランド
 1990年に自然遺産として登録されていたが、マオリの聖地として自然と文化的な繋がりが評価、
 1993年に文化的景観として文化遺産の価値を含んだ複合遺産となった

★実在しない国が世界遺産の保有国
 「エルサレムの旧市街とその城壁群」エルサレム
 エルサレムは実在していない。ヨルダン・ハシェミット王国が代理申請し、文化遺産保護の為
 例外的かつ政治的な措置として登録された。

エルサレムの旧市街とその城壁群

 


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